事例報告

『ドネペジルを中止して元気になり、よく歩けるようになった事例』

2017年01月19日

■患者:94歳 男性 埼玉県
■投稿者:医師

前医の診断:アルツハイマー型認知症
ドネペジル5㎎

当院での診断:アルツハイマー型認知症及びドネペジルの副作用
ドネペジルの中止

4年前に認知症と診断され、近医でドネペジル5㎎を処方され現在まで飲んでいる。会話が減り、直ぐに大声で怒るようになり、仏壇の物を取って食べるようになった。また足が弱くなり、物につかまって歩くようになった。長谷川式テストは6点であった。

ドネペジル中止後は、大声で怒ることが無くなり、興奮することが無くなった。注意すると怒るが、以前に比べると格段に介護しやすくなった。温和になり、話をするようになり、足も強くなり、よく歩けるようになった。夜中に起きだして、変なことをすることや仏壇の物を取って食べることが無くなり、食欲が良くなり、元気になり体重が増えた。ドネペジルを中止した2カ月後の長谷川式テストは7点であり、悪化は無かった。

ドネペジルを中止することで興奮系のBPSDはほとんど改善する。中止することで元気になり、足も強くなることが多い。また、ドネペジルを中止したからといって、認知症が悪くなるとは限らない。むしろドネペジルで認知機能が悪くなっていることも多いと考えられる。

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