事例報告

『ドネペジルが5mgになって攻撃的になった事例 』

2017年01月19日

■患者:91歳 女性 埼玉県
■投稿者:医師

前医の診断:アルツハイマー型認知症
ドネペジル5mg処方

当院での診断:アルツハイマー型認知症(レビー合併)
ドネペジルを中止し、チアプリド塩酸塩だけを処方した。

メンタルクリニックでうつ病の治療を受けていたが、ドネペジルを処方されたところ、急に攻撃的になり家族が困るようになった。暴言だけでなく暴力的な行為もあったそうである。被害妄想も認められるようになっている。
当院初診時の長谷川式は14点であった。

ドネペジルを中止したところズケズケ言う感じが無くなり、穏やかになった。食欲が出て元気になった。笑顔が増えた。
1か月後の長谷川式は15点、5カ月後の長谷川式は15点で悪化は無かった。むしろ興奮や妄想が治まったことで家族は介護が楽になった。
半年を経過してよりドネペジル1㎎で治療を開始した。1年を経過した現在も認知機能に変わりなく、穏やかに生活されている。

ドネペジルの副作用で怒りっぽくなる、暴言や暴力を認めるようになることは非常に多い。また妄想も出現することが少なくない。

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