事例報告

『ドネペジル5mgとメマンチン20mgで体調が悪化した事例』

2017年02月02日

■患者:88歳 男性 埼玉県
■投稿者:医師

前医の診断:アルツハイマー型認知症
ドネペジル5㎎、メマンチン20㎎

当院での診断:レビー小体型認知症(アルツハイマーのレビー)
ドネペジルを減量し、メマンチンは中止した。

2011年から認知症専門病院でドネペジル5㎎が処方されていた。
怒りっぽくなり、興奮するようになったためメマンチン20㎎が追加されていた。
物忘れは徐々に悪化し、最近は子供が家の中にいる、お風呂にいっぱい子供がいるなどと言うようになった。
また怒りっぽくなり、徘徊をするようになり、いつも寝るようになった。

ドネペジルを減らし、メマンチンを中止したところ大人しくなり、穏やかになり、怒ることは無くなった。
幻視も消失し、徘徊も無くなった。
以前は朝になっても起きて来ず、ずっと寝ていたが、最近は7時半には自分で起きて来るようになった。

BPSDは様々であるが、ドネペジルを止めるそれだけで様々なBPSDが改善することが多い。
BPSDのためにメマンチンを併用するのではなく、まずドネペジルの減量を試みるべきと思われる。

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