事例報告

『歩けない理由はすべてパーキンソン系と判断され、レビー小体型認知症ならドネペジルと即断された事例 』

2017年05月01日

■患者:75歳 女性 愛知県
■投稿者:医師

前医はレビー小体型認知症と診断。
ドネペジル3mg、レボドパ・カルビドパ 300mg、プラミペキソール塩酸塩水和物1.5mg朝、
クエチアピン25mg、チアプリド25mg夕。

当院初診時、改訂長谷川式スケール0 後屈で寝ていて独語、怖い怖いという。車いすで来院。
平成25年から幽霊が出るといっていた。それまでは自分で歩いていた。
先に歩行障害がでて道路で倒れているところを近所に人がみつけて救急車を呼んでくれた。
その後ぼけてきた。歯車現象が軽くおかしいとおもった。

正常圧水頭症+前頭側頭葉変性症(FTLD)と診断し、レボドパ・カルビドパを半分に減らす。
プラミペキソール塩酸塩水和物を中止。クロルプロマジン6mg屯用。
包接包接フェルラ酸サプリメント推奨。

開業医がレビー小体型認知症と診断し、パーキンソン病治療薬を出していたが、
不安になりN病院に紹介。医師は病名を言わずドネペジル3mgを処方。
すぐにひどい幻覚が出て、包丁を隠さないと殺されると騒ぎ出した。興奮した。
すぐにドネペジルをやめた。

歩けない理由は、すべてパーキンソン系と判断してしまった開業医。
レビー小体型認知症ならドネペジルだと即断してしまった精神科専門医。
医療過誤が2つかさなった悲劇である。

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